行政書士の業務
行政書士には、たくさんの業務があります。
よく知られているものですと、内容証明を作ったり、自動車登録を行ったり、建設業許可申請や土木事業各申請などでしょう。
他にも、相続や遺産分割協議書の作成などは、よく知られている業務内容ですね。
行政書士事務所のホームページなどを閲覧しても、このような業務を請け負う紹介をしているところが多いです。
なので、開業したらこのような事をするんだな・・・と考える方も少なくないのではないでしょうか。
実際、資格取得を目標にしている方の多くは、行政書士になった後にどうしていくか?という事まで明確になっている方は少ないはずです。
ですが、資格取得後、このような業務だけで生計をたてていくのは結構大変です。
誰もが知っているような有名な分野は、もうすでに先駆者たちが開拓済みなのです。
おこぼれですらライバルが群がっている状態なので、これらを専門的に取り扱うのは避けた方が賢明でしょう。
行政書士には、まだまだ開拓されていないたくさんの業務があります。
その中から、競争率が少なく需要の多いものを専門分野とする事が、資格の一番の有効活用といえるのではないでしょうか。
例えば、医薬品製造許可の申請や離婚協議書作成、家系図を作る事なども行政書士の仕事の一つです。
また、知的財産関連の業務や法務会系関連の業務は、他の資格の専門分野と思われがちなので、意外に需要が高いです。
是非一度、自分にあった業務を探してみてください。
行政書士は儲かる
行政書士が儲かるのか儲からないのか?これは、一番気になるところですよね。
資格を取ったのに稼げないのなら、ちょっと悲しいですから。
まず、行政書士の年収を調べたあるデータを紹介します。
100万円未満が4割、100万円以上200万円未満が2割となっています。
これをみると、「えっ!儲からないの?」と思うかもしれません。
ですが、試験免除の元公務員で、ちょっとだけしか収入を必要としていない方もこれに含まれます。
資格を持っていても、それで稼ごうとしていない方は意外に多いんです。
一日に7時間くらい働いて、5万円前後の収入を行政書士の業務だけで得る事は可能です。
単純に考えれば、それだけで、月に100万円は稼げますよね。
実際に、ここまでコンスタントに仕事が依頼されるかは別ですが、この半額程度なら、悠々と稼ぐ事ができるでしょう。
行政書士は、少しの労働時間でがっちり高収入が可能なのです。
ただ、営業力や経営力は必要です。
どんな仕事をどのようにこなすか?ここが運命の別れ道になるでしょう。
看板をだせば勝手に仕事がくるといった甘いものではありません。
相場にあった金額設定、宣伝、接客、対応など、最低限の事をする必要があります。
それは他の仕事でも必要な事なので、当然といえば当然ですね。
行政書士は、はっきりいって儲かります。
儲からないのであれば、経営に何か問題があると考えるのが妥当でしょう。
是非参考にしてみてください。
行政書士試験 合格率
最近、何かと話題になっている行政書士。
国家試験の中でも、難関中の難関というイメージがありませんか?合格率は、多い時でも10パーセント以下と低く、3パーセント程度の年もあるくらいだとか。
この数字を知ったら、難しい事は誰にでも理解できそうです。
法令に関しては、合格点に達する事はそれほど難しくないんです。
ただ、ひたすら勉強して、たくさん例題で練習して、慣れてしまえばいいんです。
しかし、一筋縄ではいかないのが、一般教養問題。
高校受験を再度クリアするくらいの学力がないと厳しいです。
でも、社会人になってから月日が流れると、そんな知識は薄れていきますよね。
30歳くらいにもなると、高校受験の頃の記憶なんて、覚えていないのが普通です。
この試験は、いくら法令問題で満点をとっても、一般教養がダメだと合格は不可能です。
合格基準は、法令等科目122点以上、一般知識等科目24点以上、試験すべてで180点以上と三つに分かれています。
この三つすべてをクリアしないと、合格にならないのです。
これが、合格率の低い一番の原因かもしれませんね。
ただ、勉強方法を間違わなければ、ある意味、そこまで難しい試験ではないんです。
法令の例題に慣れていくと共に、高校受験程度の一般教養の勉強も、中学生時代の気持ちに戻ってきちんと勉強する。
ここさえ押さえておけば問題ないでしょう。
ちなみに、法令の問題でそれほど厄介な問題がでる事は、考えにくいといわれています。