秘書検定受験に掛かる費用
秘書検定受験には、まず、受験料が必要となります。
3級で2500円、2級で3700円、3級と2級の併願で6200円となっています。
また、準一級は4800円、一級が6000円と、上級になるに従って受験料も上がっていきます。
秘書検定を受けるにあたり、3級の場合は市販テキストを用いて独学しても合格が可能だと考えられていますが、上級になるに従って面接や専門知識が必要となるため、スクールや通信講座を利用しての学習が必要となり、費用もかかってきます。
秘書検定のスクールや通信講座は、級により値段が違いますし、もちろん、学校などによっても費用が変わってくるでしょう。
一例として、秘書検定3級受験コースの通信教育では、標準学習期間四ヶ月で添削指導も付き、テキストと演習問題集を含め、受講料は2万5千円程度となっています。
1級、2級講座では2万6千円程です。
スクールに通うとなると、秘書検定2級・3級講座で4万円程、準一級で4万5千円、一級で5万円程となります。
他にも、スクールでは、面接対策だけの講座や筆記試験だけの講座なども用意されていることがあります。
秘書検定を受験するにあたり、受験料に加え、色々なパターンの学習方法を考えると、大体3万円~6万円程の費用が必要になると言えるでしょう。
通信講座やスクールを受講することで費用はかさみますが、資格取得の確率が上がりますし、講師から教えてもらえたり、添削を受けることができ、秘書検定を受験する上では有利になるでしょう。
秘書検定の合格率と日程
秘書検定の合格率は、級が上がるごとに難易度も上がるため、合格率は下がっていってしまいます。
級が上がると筆記試験の問題の難易度が上がることに加え、準一級、一級になると面接試験が入ることも合格率を下げる原因となっています。
準一級においては、筆記試験の合格率が59%で、面接まで合格できる人は全体の30%程と筆記試験合格者の約半分は面接試験で不合格となってしまうのです。
一級の試験においても、筆記試験合格は約半数、面接も含め秘書検定一級の合格率は約30%となっており、難易度が高い事がうかがえます。
秘書検定二級、三級では、試験が筆記試験のみということもあり、受験者の約半数は合格できるという傾向があるようです。
合格率をみていくと、秘書検定は面接試験が合格率を左右していると言っても良いくらいではないでしょうか。
秘書検定は、一年に3回、2月と6月と11月に実施されます。
毎年、2月の秘書検定は、2級と3級のみの実施となっているようですよ。
詳しい試験日の日程については、実務技能検定協会のホームページに掲載されていますので、確認すると良いのではないでしょうか。
各試験日の約二ヶ月前から、特約書店や大学生協、財団法人実務技能協会へ申込む事ができます。
実務技能検定協会へは願書と受験料を現金書留で郵送することで、受験を申し込むことができるようです。
申込期間も試験日と一緒に確認することができますので、受験を検討する方は事前にチェックすると良いでしょう。
秘書検定とは
秘書検定は、実務技能検定協会が主催する文部科学省認定の秘書技能検定試験のことです。
秘書検定は、知名度の高い検定試験で、最も人気の高い資格となっており、現在では全国でのべ250万人の人がこの資格を取得しているといわれています。
秘書検定は、特に受験資格を設けておらず、性別や年齢にも制限はありませんので、誰でも受験することが可能です。
秘書検定試験では、秘書としての業務に関する問題ばかりでなく、電話応対や来客の対応、ビジネス文書の書き方や慶弔時のマナーなど幅広い分野から出題されます。
そのため、秘書になりたい人でなくても一般常識として社会生活で役に立つ試験となっているといえるでしょう。
秘書検定は、1級、準1級、2級、3級に分かれています。
3級では、社会常識、初歩的な仕事を処理する能力が問われ、秘書に必要な基礎知識を試されます。
2級では、企業や社会の仕組みと一般的な社会常識の理解、秘書に必要な専門知識や技能の有無を試されるでしょう。
準1級では、秘書の職務についてのより深い理解や専門的知識・技能が必要とされる他、10分程度の面接で実技も審査されます。
1級では、高度な業務処理の知識やコミュニケーション能力、秘書としての知識・技能に加えて、英検2級以上の実力が必要になります。
ロールプレイング形式で行われる面接審査もあり、独学での合格は難しいかもしれません。
秘書検定は、秘書検定2級くらいから就職や転職に活かせる資格になるそうです。