日本農業新聞
日本農業新聞は、日本唯一の農業専門日刊紙です。
最寄のJA、もしくは、インターネットのフォームから購読を申し込むと、近くの新聞販売店から配達されます。
日曜休刊で一ヶ月2,550円ですが、約四十万部の発行部数があるようです。
以前は、全国新聞情報農業協同組合連合会が発行していましたが、公益法人に対する規制強化に伴って2002年に設立された株式会社日本農業新聞が編集・発行しています。
1928年に創刊されて以来、紙齢は八十年を超えており、食と農の総合情報メディアを目指した紙面づくりが行われているようです。
日本農業新聞の記事の主な内容は農業に関することが中心になりますが、農業関係者以外にもわかりやすく解説してあるので、読みやすいと思います。
日本農業新聞のウェブサイト、農netでは、動画のニュースやダイジェスト版もみることができ、日本農業新聞に掲載されている記事のサンプルも閲覧できるのです。
日本農業新聞の紙面は、「JAページ(JAに関するニュースなどが記事になっている)」、「カラーで詳しく総合営農面」、「全ニュースを解説 企画も充実」、「イラストで見ても楽しい(旬の食材を使ったレシピやグラフでわかる市場の動き)」、「地区版ワイドで身近な情報」、「食育はninoにおまかせ」などの記事で構成されていて、ちょっとでも農業に関心があれば、興味深く読むことができるでしょう。
東京農業大学
東京農業大学は、1925年に設置された東京都世田谷区に本部がある日本の私立大学です。
東京農大、農大、東農大などと略されます。
現在のところ、日本で唯一の農業を専門に扱っている大学です。
世田谷キャンパス、厚木キャンパス、北海道のオホーツクキャンパスの三つのキャンパスがあり、 農学部の他に、応用生物科学部、地域環境科学部、国際食料情報学部、生物産業学部、短期大学部、農学研究科、生物産業研究科などがあります。
応用生物科学部の菌株保存室には日本一といわれる7,000の菌コレクションがあり、石川雅之さんの菌漫画「もやしもん」の舞台であると想像する読者も多いようです(実際はモデルではないようですが、取材に来ることはあるのだとか)。
他にも、フジテレビドラマの「牛に願いを Love&Farm」の参考にされていたり(農学部畜産学科教授がドラマ内の家畜管理方法に関する監修を行っている)しています。
東京農業大学は、タレントを呼ばなくも盛り上がる学園祭(収穫祭)で有名です。
世田谷、厚木、オホーツクの三キャンパスで集客する合計人数は、15万人以上といわれており、野菜無料配布や豚の丸焼き、鮭のつかみ取り、利き酒、熱気球体験搭乗など、ユニークな企画が目白押しなのです。
民間企業との提携や大学発の学生ベンチャー企業を設立したことでも有名かもしれません。
他にも陸上部や歴史ある応援団「全學應援團」などで知られています。
全国農業会議所
全国農業会議所は、昭和29年11月11日に「農業委員会等に関する法律(昭和26年法律第88号)」に基づいて設立された「農業及び農民の立場を代表する組織として、農業生産力の発展及び農業経営の合理化を図り、農民の地位向上に寄与すること」を目的とした農業委員会系統組織の全国組織(特別民間法人)です。
全国農業会議所の事業としては、「農業及び農民に関し、意見を公表し、行政庁に建議し、またその諮問に応じて答申すること。」、「農業及び農民に関する情報提供を行うこと。」、「農業及び農民に関する調査及び研究を行うこと。」、「都道府県農業会議の行う業務につき指導及び連絡を行うこと。」、「その他の目的を達成するため必要な業務」の五点が法律と定款によって定められています。
農業委員会系統組織は、「市町村農業委員会」、「都道府県農業会議」、「全国農業会議所」で構成されており、幅広い農業者の意見を全国規模で集約したり、農村地域の実情を踏まえて農地法などに基づく公平な許認可の法令業務などが遂行できるそうです。
全国農業会議所は、全国規模で集めた農業者の意見を施策へと反映させたり、新しい農業の担い手の確保や育成、経営改善支援対策なども行います。
他にも、全国農業会議所では、農業委員や農業者のための全国農業図書を取り扱っているので、農地や農業経営、農政などについて学びたい人には役に立つでしょう。