ビジネス マナー検定
ビジネスマナー検定は、正式名称をビジネス実務マナー検定といい、財団法人実務技能検定協会が主催している検定試験です。
民間資格ではありますが、文部科学省が後援している資格試験なので、これから就職活動を始める学生や新社会人のスキルアップに役立つでしょう。
ビジネス実務マナー検定試験は年二回、六月末と十一月末の日曜日に行われます。
受験資格に制限はありません。
三級は受験料2,500円、二級は3,700円、一級は5,500円の受験料がかかり、一級のみ筆記試験に合格後、面接試験があります。
第三十六回のビジネス実務マナー検定の合格率は、三級が66.3%、二級が59.5%、一級が34.2%ですから、受験参考書などでしっかり勉強しないと合格は難しいでしょう。
筆記試験の内容は、ビジネス実務の遂行に「必要とされる資質」と「企業実務」の理論、「対人関係」と「技能」の実技に分かれており、理論と実技のそれぞれ60%以上の正解で合格となります。
一級の面接試験はロールプレイング形式で行われ、審査員の前でスピーチを行うので、人前で話す練習も必要です。
ビジネス実務マナー検定を受験するには、特約受付書店や大学生協、財団法人実務技能検定協会のホームページなどで受験案内書・願書を入手し、受付書店か現金書留で申込期間内に申し込みます。
ビジネス実務マナー検定の他にも、ビジネス文書検定やビジネス電話検定、秘書検定、ビジネス能力検定などの資格もあるので、合わせて取得しておくといいかもしれません。
ビジネスマナーとは
ビジネスマナーとは、ビジネスをする際に一緒に仕事をする人や取引する相手に不快感を与えないためのマナーのことです。
日常生活を送る上でのマナーと共通するマナーもありますが、ビジネスマナー独特のマナーも多いので、新しく社会人になる新入社員は戸惑ってしまうことも多いでしょう。
でも、ビジネスマナーをしっかりと身につけると、周囲や相手に与える印象がよくなりますし、ささいなトラブルも回避できると思います。
逆に、ビジネスマナーができていなかったせいで、大切な顧客や会社の信用を失ってしまうこともあるかもしれません。
会社に属さず、フリーで仕事をするのなら、より一層ビジネスマナーは大切になってきます。
例え、在宅で仕事をしていたとしても、取引先は必ずあるはずですから、仕事をする以上、ビジネスマナーは絶対に必要です。
社会人になったら、最低限のビジネスマナーくらいはマスターしておかないと、いずれ困ってしまうこともあるでしょう。
できれば、ビジネスマナーに関する書籍などを読んで勉強して、一つ上のビジネスマナーを目指したいものです。
ビジネスマナーにはあまり自信がないという人は、ビジネスマナー教室に通ってみるといいかもしれません。
ビジネスマナーを専門的に教えている講師はプロですから、話し方や動作、姿勢なども普通の人とは違うことが多いです。
実際に自分でやってみて、改善すべき点をアドバイスしてもらえば、確実に使えるビジネスマナーが身につくでしょう。
ビジネスマナー 名刺交換
ビジネスマナーの基本、名刺交換について紹介したいと思います。
ビジネスマンにとって、名刺は自分の分身のようなもの。
よれよれに折れた名刺や汚れた名刺を渡すのは、自分がだらしない人間だと自己紹介することになりますから気をつけましょう。
渡された名刺も相手の分身だと思って丁寧に扱います。
もし、その名刺が不要になった時には、個人情報が漏れてしまわないようにシュレッダーにかける等の配慮も忘れずに。
名刺を忘れた、名刺が足りないなどで、相手に名刺を渡せないのは、相手にものすごく不快な思いをさせます。
かばんには必ず予備の名刺を携帯して、不測の事態に備えておくといいです。
名刺を出すのは必ず目下の側から、もしくは、お金をもらう側からという決まりがありますが、目上の人から名刺を出されてなかなか受け取らないのも失礼になります。
相手の名刺を両手で受け取り、すぐに自分の名刺を差し出して、「申し遅れました」と謝るのが一般的なビジネスマナーです。
名刺は両手で差し出し、両手で受け取るのが基本ですが、同時に出した時には、自分の名刺を右手で差し出し、相手の名刺を左手で受け取って、相手が自分の名刺を受け取ってくれたら、右手を相手の名刺に添えて両手で持ちます。
受け取った名刺はすぐにはしまわず、机の上などに出した名刺入れの上において、相手がしまうタイミングで自分もしまうといいでしょう。
人に会う時には、名刺を素早く出せるように準備しておくと、もたもたしなくてすみます。