司法書士試験対策を学校で学ぶ
司法書士試験を目指すならば、やはり専門の予備校などに通う事をお勧めします。
司法書士試験専門の予備校でしたら、これまでの実績から試験対策も研究されているので、非常に効率よく司法書士試験の勉強ができます。
そして何より、あなたに同じ司法書士試験を受ける仲間ができる事が一番のメリットです。
司法書士の試験は、出題される範囲が広い上に、深い知識が要求されます。
だからと言って、一人で勉強ばかりしていては、いつの間にか自分が取り残されていくような気がしてきます。
何の為に自分が勉強しているのか、わからなくなってくるかもしれません。
そんな時、励ましあえる仲間がいるという事は、勉強の励みにもなりますし、時にはいい刺激にもなり、あなたのモチベーションをあげてくれます。
中には、勉強仲間なんていらないから、自分のペースで勉強したいと思っている人もいるでしょう。
そんな場合には、Web上で音声や映像を利用した通信教育も同時に行っている司法書士試験専門の予備校も存在しています。
ただ、司法書士試験専門の学校に通うには、当然ながら費用が掛かります。
また、授業にスケジュールを合わせる必要も生じますし、もし授業の進捗に遅れたりしたらそれを取り戻す為の時間も掛かります。
デメリットも考慮した上で、あなたに合った勉強スタイルの予備校を探す事が大切でしょう。
各校によって独自のノウハウやカリキュラムが色々ありますので、慎重に比較検討するといいと思います。
司法書士試験を独学で受ける
司法書士試験を「持っていたらかっこいい資格」、「将来役に立つ資格」などといった軽い気持ちで合格できるような試験だと、もしあなたが思っているとしたら、それは大きな間違いです。
司法書士試験は過去の合格率からもわかるように、軽い気持ちで簡単に合格できるような国家試験ではありません。
確かに、独学の勉強だけで司法書士試験に合格できた方も中にはいらっしゃいます。
けれど、それは誰にでもできることではないのです。
司法書士試験は、試験範囲が多岐に渡り、必要となる知識もかなり深くなるという事を頭に入れておいてください。
かなり法律の知識があって、余程自信がある場合でなければ、独学での受験はお勧めできません。
もし、それでも独学で司法書士試験に臨もうと考えているのなら、予備校などに通っている人の数倍以上の努力をする覚悟が必要です。
それに、「司法書士」というイメージだけで受験を考えているとしたら、受験すること自体、止めておいた方がいいでしょう。
仮に合格できたとしても、司法書士という職業の現実に、「こんなはずではなかった」と後悔する事になるかもしれません。
それでは、合格する為に費やした時間もお金も、結局は無駄になってしまいます。
独学で司法書士試験合格を目指すのなら、絶対に合格するという強い意志と効率よく勉強をするための計画性が必要です。
途中でその意志が揺らがないように、司法書士試験合格を目指す動機もはっきりさせておいた方がいいと思います。
司法書士試験が難しい理由
司法書士試験は、かなりの難関国家試験として有名ですね。
合格率でいえば、公認会計士試験や不動産鑑定士試験、弁理士試験などの合格率より、さらに低くなります。
また、偏差値の高い大学の学生でも現役で合格できる人は数パーセントという合格率の低さから、途中で挫折してしまう人も多いのが司法書士試験です。
では、その難しさの理由とは何処にあるのでしょう?司法書士試験は、
・憲法、民法、商法(会社法その他の商法分野に関する法令を含む)及び刑法に関する知識
・不動産登記、及び商業(法人)登記に関する知識(登記申請書の作成に関するものを含む)
・供託並びに民事訴訟、民事執行及び民事保全に関する知識
などがその試験範囲です。
試験範囲がとても広範囲に及んでいるのがわかりますよね。
中でも、不動産登記法、商業登記法などは一般の人には馴染みが薄く、なかなか理解しにくい科目でもあります。
理解しにくいにも関わらず、配点が高い為、この科目がネックとなり、合格率を下げている原因となっているようです。
という事は、逆にあなたが登記業務等に関わっている不動産関係の仕事や、商売をやっているとしたら、不動産登記法や商業登記法などのイメージが掴みやすく、合格する確率も高くなるのではないでしょうか?司法書士試験は、年齢や性別、学歴に関係なく誰でも受験する事ができます。
もし、あなたが本当に司法書士になりたいと思ったならば、何もかも犠牲にする覚悟で試験勉強に励んでくださいね。