会社を辞めた時のデメリット
会社を辞めるデメリットは多々あります。
正社員であれば尚更でしょう。
まずは、なんと言ってもあなたの将来の年金です。
御存知なかったかもしれませんが、会社員が加入している「厚生年金」は会社が半分の金額を負担してくれています。
あなたの給料明細を見れば判ると思いますが、かなりの額が年金として引かれているはずです。
それと同じ金額を、会社があなたの年金として負担してくれているのです。
また、あなたがもし結婚していて専業主婦の奥様がいらっしゃれば、その奥様の分の年金は支払わなくても良いシステムになっています。
正社員を辞めて国民年金になってしまえば、このような恩恵は受けられない事を認識しておいて下さいね。
次に会社の健康保険です。
会社の健康保険もまた、厚生年金のように会社が保険料の半分の金額を負担してくれています。
また、あなたが病気やケガで仕事が出来なくなった場合に現在の賃金の約6割を保証してくれる、傷病手当金制度なども付いています。
これは、国民健康保険にはない制度なのです。
この正社員時代の厚生年金と健康保険が、会社を辞めた際に国民年金と国民健康保険に変わった場合、支払う自己負担額はかなりの金額になりますので、それなりの覚悟が必要です。
また、年内に新しい会社に就職出来なかった場合、年度末にあなた自身で確定申告を行わなければなりません。
何れにせよ、次のステップをあなた自身できちんと考え、会社は計画的に辞める事にこした事はありません。
会社を辞める必要性
どんな人だって一度ぐらい、「会社を辞めたい」と思った経験はあると思います。
会社を辞めたい理由は、人それぞれです。
職場の人間関係、仕事に対するやりがい、待遇への不満。
もしあなたが、その職場にまだ慣れていないのに「辞めたい」と思っているのであれば、改善の余地はあります。
あなたが仕事に慣れて実績を積んでいくうちに、職場の人の対応もおのずと変わっていくでしょう。
信頼出来る人間関係を築けるようになるには、時間が必要なのです。
もしあなたが、今の仕事に対してやりがいを感じられないのであれば、まずは自分の仕事についてもう一度考えてみて下さい。
世の中の役に立っている、上司や会社の為になっている、将来の糧になるかもしれない、収入が得られている。
あなたが仕事をしている事で、良い事が沢山あるはずです。
もしあなたが、現在の待遇に不満を持っているのであれば、声に出してみましょう。
「辞める」覚悟があるのですから、まずは上司にその理由を相談してみるべきです。
あなたが気付いていないだけで、評価してくれているかもしれません。
とにかく、一時の感情だけで簡単に会社は辞めるものではありません。
じっくり考えてから決断しましょう。
けれど、会社を辞める事は決して悪い事ではないのですよ。
あなたの人生のステップアップになるのであれば、前向きに会社を辞める決断をしても良いと思います。
いろんな会社でキャリアを積むのも、あなたの人生においては大切な経験でもあるのですから。
倒産しそうな時は早期退職
会社が倒産しそうな状況になると、人件費をカットしはじめることになるでしょう。
人員整理を始めるのです。
この際、パートや契約社員などからまず切られることになるでしょうが、そのうち正社員にも及んでくることがあります。
非のない社員を解雇するのは、会社としても難しいものです。
社員の方も倒産しそうと分かっていたら、わざわざその会社にいようとは思わないかもしれませんね。
早期に再就職活動に専念できるわけですし、いい就職口があれば、その会社に居続ける必要はないでしょう。
もしも希望退職者を募っているのであれば、いい機会かもしれません。
ただし、その場合は、早期退職者に対する退職金などの条件をよく確認しておいてください。
それと、こういった場合は確実に会社都合になります。
会社から自己都合でと頼まれても、そのまま受け入れてしまったら、後の失業保険にも影響してきます。
気を付けましょう。
希望退職者を募っていなくても、給料の遅延や滞納などがあれば、そういった理由での退職も会社都合になりますし、過酷な労働条件で働かされているのであれば、それも会社都合の退職になると思います。
また、会社に残るかどうかも、良く考える必要があります。
例えば、倒産しそうであっても、今後、経営が好転する場合もあるかもしれません。
ただし、経営が好転するまでは、かなりの我慢が必要でしょうし、いつ倒産するかわからない会社で働き続けるのはストレスが溜まることでしょう。
早期退職するにしても、会社に残るにしても、慎重に判断して、後悔のないようにしてください。