サポステ
サポステとは、正式名称を「地域若者サポートステーション」といい、若者の職業的自立を支援するために厚生労働省が行っている事業の一つです。
地域若者サポートステーションは、全国で92箇所に設置されています。
地域若者サポートステーションの活動内容としては、
1.支援対象となる若者の存在情報を把握し、支援が必要な場合には、本人や保護者にサポステの活用を促す。
2.キャリア・コンサルタントが総合的な相談支援を実施し、若者にメンタル面のサポートが必要な場合には、臨床心理士等がカウンセリングを行うなど、若者支援のネットワークを利用して必要な支援が受けられるように適切な支援機関・団体などに誘導する(その若者が就労に至るまで一元的にフォローするための個人カードを作成)。
3.働く意欲が低下してしまっている若者に対しては、職業人の体験談を聴いたり、実際の作業を見学・体験するなどの機会を設けることで、働く意欲を芽生えさせる(就労経験がない場合などは、協力事業場等で短期間や長期継続的なトレーニングを行うこともある)。
4.若者の保護者に対して、個別面談・セミナー等を実施し、若者への接し方や悩みへの対応などの支援を行う。
5.個人情報保護条例等に配慮しながら、他の若者支援機関と連携し、情報交換などに努める。
と紹介されていて、利用資格は学校を卒業・中退、離職してから一定期間無職の状態の15歳から40歳未満くらいの人とその保護者です。
サポステの利用は無料ですが、交通費は自己負担になったり、プログラムによっては参加費用が必要なこともあります。
利用してもいいかなと思ったら、まずは、最寄のサポステのウェブサイトをみて、初回の面談の電話予約をしてください。
YESプログラム
YESプログラムとは、厚生労働省が就職状況の厳しい15歳~24歳の若者の就職をサポートする目的で平成16年度から創設した「若年者就職基礎能力支援事業」の呼び名です。
Youth Employability Support Programの略称になります。
企業が求めている能力を「就職基礎能力」として公表し、習得するための認定教育機関、認定講座、認定試験の情報を提供することで、どういう能力を身につければ就職しやすくなるのかを示しているのです。
YESプログラムで提示されている就職基礎能力とは、コミュニケーション能力、職業人意識、基礎学力、ビジネスマナー、資格取得の五つで、認定講座を修了したり、認定試験に合格したりして、この五つの能力全てを習得すると申請により、厚生労働大臣名の証明書(能力修得証明書)の発行が受けられます。
認定講座の受講料などは自己負担ですが、マクドナルドでは働きながら、このうちのビジネスマナー、コミュニケーション能力、職業人意識の三つの資格を取得することができるようです。
公的機関の能力修得証明書は、履歴書に添えることで、自己PRの一つにすることができます。
YESプログラムはまだまだ認知度が低い制度ではありますが、就職のためにどんな資格を取っていいかわからない、どういう準備をすれば就職しやすくなるか知りたいという若者には役に立つ制度ではないでしょうか。
YESプログラムのウェブサイトでは、この制度を利用したおかげで内定が決まったなど、役に立ったというYESプログラムのモニターの声も紹介されています。
ハーバード流交渉術
「ハーバード流交渉術」は、1989年の12月に三笠書房から出版されたロジャー・フィッシャーさんの本です。
「ハーバード大学交渉学研究所のメイン・スタッフが開発・構築した交渉術の決定版」というだけあって、とても評価が高く、書かれてから20年以上は経つ本なのに、学ぶところが多い本だと思います。
狡賢い駆け引きのテクニックを期待すると、期待はずれに終わるかもしれません。
なにしろ、「このハーバード流交渉術」は、20年以上前に、「win-win」型の交渉を説明している本なのです。
交渉術について知りたい、学びたいという人は、まず、この本を読んでみるといいでしょう。
きっと、交渉に対してのイメージが変わります。
ちなみに、ロジャー・フィッシャーさんは、2006年の6月に、「新ハーバード流交渉術 論理と感情をどう生かすか(講談社)」という本も出版していますから、合わせて読むのもオススメです。
ハーバード流交渉術の本としては、他にも、デービッド・A・ラックスさん、ジェームズ・K・セベニウスさん共著の「最新ハーバード流3D交渉術」やウィリアム・ユーリーさん著の「最強 ハーバード流交渉術―仕事が100倍うまくいくNoの言い方」、ハーバード・マネジメント・アップデート編集部とハーバード・マネジメント・コミュニケーション・レター編集部共著の「ハーバード・ビジネススキル講座 交渉力」などがあります。
どれも読み応えのある本なので、楽しみながら交渉術を学ぶというよりは、真剣に勉強するという感じかもしれません。