ラーメン屋開業の為の資格
ラーメン屋の開業だけに限らず、飲食店を始めるには、食品衛生責任者の資格が必要です。
これは、経営者以外の人でも構いません。
資格を持つ人間を誰か一人おけば大丈夫です。
ただ、資格があれば、お店をさらに増やす時にも手間が掛からないですし、自分で取得しておく方が何かと便利でしょう。
食品衛生責任者には、調理師・栄養士・製菓衛生士・食品衛生管理者などの資格を持っていればそれだけでなれます。
二年以上の調理経験のある方も、食品衛生責任者になる事ができます。
そのような資格などがない方でも大丈夫です。
食品衛生責任者になる為の講習会に行けば、数時間で資格が取れます。
この講習会は、保健所が行っているもので、特に難しい内容のものではありません。
また、試験などもありません。
飲食店を開業するには、店舗完成前に保健所に届け出をしないといけないのですが、その時にこの資格が必要なので、早めに取得しておきましょう。
資格があればそれだけでいいというわけにはいきません。
開店前には、保健所の立ち入り検査があり、それをパスしないと開店できないのです。
資格うんぬんよりも、ここが一番大変なところです。
検査項目は、衛生面で考えれば、当然の事ばかりなのですが、工事してから許可が下りないとなると大変なので、きちんと調べてから工事に取り掛かるようにしましょう。
ポイントさえ押えておけば、許可はおりますので、詳しい人が周りにいない時は、直接保健所に相談するといいですね。
ラーメン屋開業 屋台と店舗
ラーメン屋を開業するなら、大きく分けて二つの選択肢があります。
それは、店舗を構える方法と屋台などの移動形式を取る方法の二種類です。
どちらが儲かるのか?と聞かれれば、可能性が高いのは店舗型でしょう。
扱うメニューも、規模も自由自在です。
しかし、初期投資を含め、開業資金はかなりの額が必要になります。
「ハイリスク・ハイリターン」なのが店舗型の特徴といえます。
屋台などの場合は、まず、家賃がいりません。
調理と移動のできる車一台用意してしまえば、それだけでも始められる手軽さがあります。
何より、一人で営業できるので、人件費がいらないという魅力もあります。
運転資金が安くすむという事は、売り上げが高くなくても回せるという事です。
つまり、週末だけの営業でも、夜中だけ駅周辺で営業しても、出前注文がある時だけ稼働させてもいいのです。
サラリーマンが副業に始める事もできるでしょう。
ただ、メニューを豊富に取り揃えるのは難しいですし、集客には工夫が必要です。
屋台でも店舗でも、簡単に成功できるものではないと思います。
ただ、初期投資と運転資金を抑えて、リスクを減らしたいという方には、屋台形式がお薦めなのはいうまでもありません。
ある程度、屋台形式で実力と自信をつけてから、店舗型にトライするのも一つの手ですね。
もちろん、屋台一つから初めて、売り上げに応じて台数を増やす方法もあります。
是非参考にしてみてください。
ラーメン屋 食材の仕入れ
ラーメン屋の経営が成功するかどうかは、食材の仕入れが大きく関わってきます。
仕入れ先の選択を誤ってしまったら、他が完璧でも経営破綻してしまうなんて事もないとはいえないのです。
そこで、仕入れ先を決める為の、お薦めの方法を紹介します。
一番大事なのは、値段ではありません。
いくら安くても、質が悪くてはいけません。
質と値段が最適な業者をみつけましょう。
業者を決める時には、見積もりをできるだけたくさんのところに依頼します。
どんなに少なくても、三箇所以上でないと、比較のしようがありません。
相場を把握しておけば、数社に絞った後の交渉時にも安心です。
業者の比較は、食材の事だけでなく、対応にも注目します。
取り引きが現金のみか、後払い可能かも重要です。
また、ロット数が少ない時の対応も判断材料にしましょう。
担当者との会話も選考の基準の一つになるので、人に任せたりしないで、すべて自分で対応してください。
価格交渉などは、他社を比較材料にしても構いませんが、あまりに無謀な要求は逆効果になりかねないので避けた方が懸命です。
何でも相手のいいなりで決めてしまうのももちろんいけませんが、長い付き合いになる可能性も高いですから、お互いに気持ちのいい取り引きになるように努めましょう。
時間がたっぷりと取れるように、早い段階から動き始める事も大切です。
開店ぎりぎりに慌てて探しだしたのでは、比較の時間も交渉時間もないので、圧倒的に不利ですよ。