司法書士試験が難しい理由
司法書士試験は、かなりの難関国家試験として有名ですね。
合格率でいえば、公認会計士試験や不動産鑑定士試験、弁理士試験などの合格率より、さらに低くなります。
また、偏差値の高い大学の学生でも現役で合格できる人は数パーセントという合格率の低さから、途中で挫折してしまう人も多いのが司法書士試験です。
では、その難しさの理由とは何処にあるのでしょう?司法書士試験は、
・憲法、民法、商法(会社法その他の商法分野に関する法令を含む)及び刑法に関する知識
・不動産登記、及び商業(法人)登記に関する知識(登記申請書の作成に関するものを含む)
・供託並びに民事訴訟、民事執行及び民事保全に関する知識
などがその試験範囲です。
試験範囲がとても広範囲に及んでいるのがわかりますよね。
中でも、不動産登記法、商業登記法などは一般の人には馴染みが薄く、なかなか理解しにくい科目でもあります。
理解しにくいにも関わらず、配点が高い為、この科目がネックとなり、合格率を下げている原因となっているようです。
という事は、逆にあなたが登記業務等に関わっている不動産関係の仕事や、商売をやっているとしたら、不動産登記法や商業登記法などのイメージが掴みやすく、合格する確率も高くなるのではないでしょうか?司法書士試験は、年齢や性別、学歴に関係なく誰でも受験する事ができます。
もし、あなたが本当に司法書士になりたいと思ったならば、何もかも犠牲にする覚悟で試験勉強に励んでくださいね。
司法書士と利率
司法書士といったら、堅い職業で年収も相当高い、将来安泰なイメージがありますよね。
けれど、本当にそうなのでしょうか?司法書士という職業は、個人で開業している人も多い事から、廃業する人はほとんどいないといわれています。
という事は、年々、司法書士人口は増えているわけです。
けれど、それに伴って仕事の件数も増えているわけではありませんよね。
さらに、個人で開業していると営業がおろそかになりがちで、決まった仕事が常にあるとは限りません。
事務所などの諸経費を考えると、赤字になってしまう恐れもあります。
また、司法書士になりたての頃は、経験を積むために、司法書士事務所で雇われるのが一般的です。
この場合、雇われた司法書士の年収は一般企業のサラリーマンとあまり変わらないというのが実状のようです。
つまり、司法書士が儲かるというのは、世間一般のイメージだけで、実際の年収はサラリーマンと変わらなかったり、場合によっては少ない可能性もある職業だといえるでしょう。
とはいえ、やはりそこは難関である司法書士試験に合格した司法書士ですから、独立して経営者となれば、自ずと営業にも力が入ると思います。
他の司法書士との差別化を図り、真面目にやっていけば仕事は後からついて来るもの。
企業支援ビジネスなど、サイドビジネスを手掛けるのもいいでしょう。
司法書士で独立すると、後はあなたの実力と努力次第でいくらでも収入をアップさせる事ができるかもしれません。
司法書士の業務
「司法書士」と言ったら、難しいイメージばかりが先行している職業ですね。
でも、司法書士の業務内容をスラスラと答えられる人は、そう多くはないのではないでしょうか。
私達が司法書士の方に一番お世話になる機会といえば、登記申請の際かもしれません。
具体的には、不動産登記や商業登記などがそうですね。
例えば、マイホームを購入した場合や建物を相続した場合、会社を設立した場合などには、登記申請が必要になるため、司法書士に仕事を依頼する事になるでしょう。
他にも、裁判事務で、裁判所に提出する書類作成や訴訟代理といった業務も行っています。
一例としては、サラ金のようなところに借金をして、金利を多く返済し過ぎている場合などに、余分に支払った金利を取り戻す為の書類を作成します。
また、多重債務問題でも、書類の作成を行います。
最近では、行政が行っている無料市民相談などで、弁護士だけではなく司法書士が相談を受けている場合もあります。
それは、司法書士の普段の業務内容から、より親身になって相談にのれるケースが多いからです。
司法書士には、司法書士法に基づく秘密保持義務があります。
個人情報はもちろんですが、あなたの相談の内容、ひいてはあなたが司法書士に相談しているかどうかまで、あなたの不利益となるような情報漏洩は一切行われません。
もし、何か困った事があった場合には、一度司法書士に相談してみるのもいいかもしれませんね。