農業補助金

農業政策とは、その名の通り農業に関する内容の行政政策のことで、農政、古くは観農ともいわれていました。
観農と呼ばれていたころは孔子が唱えた道徳・教理を元にした農本主義的な意味合いが強かった農業政策ですが、現代では近代的な経済・社会政策としての政策のことを指しています。
農業政策は、どこに重きを置くかは国によって違ってきますが、食糧供給の安定や食料の増産、価格の維持や農家の保護、自給率のアップなど、様々なことを目的として作られているのです。
この農業政策の一つである農業補助金ですが、日本では４００種類以上という莫大な数の農業補助金が存在します。
これは世界各国どこの国を見ても珍しいものですから、一般人から見ると、「農家は利権で過剰に守られている」と思ってしまうのも仕方がないといえるでしょう。
しかし、確かに農業の保護を目的とした農業補助金ではありますが、その全てが農家にとって有益な物ばかりではなく、逆に不利益になる物も存在します。
また、補助を受けるには申請が必要ですが、申請期間が短いものも多く、農業補助金の対象になるのに、申請を行うまでに期間が終了となってしまうなどということもあるようです。
ですので、確かにこれらの補助金をうまく利用し利益を得ている農家もありますが、それほど農家だけが過剰に保護を受けているとはいえません。
このことから、補助金を効果的に利用するには、それなりの知識が必要といえるでしょう。