全国農業会議所
全国農業会議所は、昭和29年11月11日に「農業委員会等に関する法律(昭和26年法律第88号)」に基づいて設立された「農業及び農民の立場を代表する組織として、農業生産力の発展及び農業経営の合理化を図り、農民の地位向上に寄与すること」を目的とした農業委員会系統組織の全国組織(特別民間法人)です。
全国農業会議所の事業としては、「農業及び農民に関し、意見を公表し、行政庁に建議し、またその諮問に応じて答申すること。」、「農業及び農民に関する情報提供を行うこと。」、「農業及び農民に関する調査及び研究を行うこと。」、「都道府県農業会議の行う業務につき指導及び連絡を行うこと。」、「その他の目的を達成するため必要な業務」の五点が法律と定款によって定められています。
農業委員会系統組織は、「市町村農業委員会」、「都道府県農業会議」、「全国農業会議所」で構成されており、幅広い農業者の意見を全国規模で集約したり、農村地域の実情を踏まえて農地法などに基づく公平な許認可の法令業務などが遂行できるそうです。
全国農業会議所は、全国規模で集めた農業者の意見を施策へと反映させたり、新しい農業の担い手の確保や育成、経営改善支援対策なども行います。
他にも、全国農業会議所では、農業委員や農業者のための全国農業図書を取り扱っているので、農地や農業経営、農政などについて学びたい人には役に立つでしょう。
現代農業
現代農業は、農山漁村文化協会が毎月5日に定価800円で発行している月刊誌です。
「作物や土、地域自然の力を活かした栽培技術、農家の加工・直売・産直、むらづくり、食農教育、グリーンツーリズム、農都交流など、農業・農村、食の今を伝える総合実用誌」という紹介文にある通り、現代農業に掲載されている記事の内容は多岐に渡り、しかも実用的なため、熱烈なファンが多い雑誌なのです。
家庭菜園を趣味にしている人、普通の園芸書やガーデニングの本には飽き飽きしている人には、特に気に入られています。
いつの間にか本屋さんからなくなってしまうので、買い逃しがないように定期購読する人も多いそうです。
本誌の他に、テーマごとにまとめた別冊現代農業、やや難しいテーマでまとめてある増刊現代農業などもあります。
月刊農業の2009年7月号の巻頭特集は、「緊急企画 飼うぞ 殖やすぞ ミツバチ」でイチゴ栽培の名人の大越さんに交配バチ飼いならし術をきいています。
かと思えば、次のテーマは、「身近な資材で野菜の硝酸減らし みんなで海水キャベツ 石灰でさらに甘くなる!」です。
キャベツに海水をかけると硝酸が減って、食べた後の苦味がなくなるんだとか。
さらに、「失敗しない梅ジャムのつくり方」や「脱ペットボトル飲料!ゴクゴク飲めるさわやか飲料編」、血流マッサージのやり方や農家の法律相談や税金相談など、本当に多彩な記事が掲載されています。
現代農業は、次の発売日がくるまで、一ヶ月じっくりと愉しめそうな密度の濃い月刊誌ですね。