ボクらの農業
2009年3月に開設して以来、予想以上の反響を受けている「ボクらの農業」。
これは農業従事者を対象とした交流サイトですが、SNSとしては、このようなタイプの物は日本初の存在です。
このSNSに参加するには、農業者もしくは農業者の家族、農業生産法人などの従業員などなど、農業に精通している方で無ければなりません。
ですが、ここまでの限定を設けているにもかかわらず、2009年9月現在、すでにもう会員は700人近くまで増えています。
このサイトの運営者である北海道の「レクモ」の塚田社長は、この事実にも驚くどころか、年内には会員を3,000人にしたいといっているのだとか。
このように、凄い勢いで人気を集めている「ボクらの農業」ですが、無料の会員登録を行えば、日記の交換や、コミュニティーコーナーに参加出来、意見交換などが簡単に行えます。
現時点で登録している会員の3割程度は北海道に住む方だそうで、その過半数が30~40代の農業者の中では若手といわれる方です。
それが要因なのかははっきりはしませんが、ここで仲良くなった方たちが「オフ会」をして親睦を深めるといった事ももうすでに行われているようです。
将来的には生産者と消費者の交流が出来るようなサイトも作って行きたいと語っている塚田社長。
そのような事が本当に実現すれば、食の安全がもっともっと高まるのでは無いかと期待が膨らんでしまうところです。
グリーンツーリズム
ヨーロッパ発祥の「アグリツーリズム」という言葉は、最近良く耳にしますが、いったい何を意味するのかご存知でしょうか?
日本では「グリーンツーリズム」と呼ばれる事の方が多いので、そういった方がご存知の方は多いかもしれませんね。
これは、元々は都市と農村の交流の事を指しているのですが、実際は農場で休暇を過ごす事を表している場合がほとんどです。
農村民泊などと同義語と考えてもまず問題は無いでしょう。
似たような言葉で、「ブルーツーリズム」という物もありますが、これは漁村で休暇を過ごす事を表しているのだそうです。
この「グリーン・ツーリズム」が提唱されたのは、1992年度。
農林水産省による物でした。
本来、グリーンツーリズムは都会に住む人が長期休暇を取り、農村でゆっくりと滞在するという物でしたが、日本は農村とはいえ、都市部から比較的近距離に存在する事や労働面でも長期休暇は一般的には容易には取れない事から欧州のいうそれとは、少し意味合いが違っています。
例えば、直売店などの活動や、ふるさとまつりなどのイベント、農業体験などといった日帰りや短期間の団体行動を主とした旅行のような物を表すようになっています。
この事から、混沌を避ける為、「日本型グリーンツーリズム」と表現する事もあるようです。
また、日本では農村側の受け入れ態勢も含め、定着するにはまだまだ課題が多く残っています。
欧州人と日本人の価値観の違いも大きい為、この需要が英国のように上がるようになるのは少し難しいかもしれません。
農業セミナー
農業セミナーって言葉、聞いた事はありますか?
農業セミナーというと、自治体が開催しているような体験教室に似た物や農業関係者や消費者などが学ぶ為の物の2種類が有名かと思います。
このどちらも、将来の農業の発展に役立つような催しである事に違いはありませんが、開催内容がかなり違う為、ややこしいのでここでは、農業関係者向けの物に的を絞って農業セミナーとして紹介したいと思います。
農業セミナーには、農林水産省が開催している物や農業に関係する企業が主催で行っていたりする物などがあります。
これらの参加費は、無料の物から5,000円程必要な物、また、月刊誌の購読者は無料といった物まで様々です。
定期的に毎月行われている物もあり、1回限り開催している物もありますが、開催時間はおおよそ1時間~2時間というのが一般的です。
ホワイトボードがある会議室のような会場に、農業経営者や農業関係の著名人を講師として招き、農業をして行く上で役に立つ講義を聴くといった形がほとんどです。
もちろん、農業に携わってい無い一般の方でも参加可能ですし、実際に講義や農業の現状に興味があり、参加されている消費者の方も多数存在します。
セミナーはその時に問題・話題となっているタイムリーな事柄についてであったり、経営や企業技術のノウハウを教わる物であったりと本当に多種多様な物がありますが、みなどれも農業界が豊かになる為に役に立つ有効な物になっていますので興味がある方は是非参加してみてください。