行政書士資格だけでは食べていけない
行政書士の資格を得ただけでは、もちろん生活していけません。
資格を得たからと言って、お客様がすぐに来るわけでもありませんから、お客様を得たいのであれば、自分を売り込む営業をしていかなければならないのです。
行政書士の仕事内容は、多岐に渡ります。
その中でも、何が得意なのか、何を専門にやっていくのかを明確にしていきます。
その上で、依頼してくれそうな顧客を回り、仕事を得ていくわけです。
行政書士の仕事の報酬額は、自由に決めることが出来ますが、最初の内に、仕事が無いからといって報酬額を相場より下げる必要はありません。
報酬額は必要経費として掛かる登録手数料の2倍を目安に算定します。
また、相談だけして仕事を依頼しないお客様もいます。
そんな場合には、相談料として請求することも可能です。
営業の一環だと割り切り、無料で相談を受けることも可能ですが、出来れば相談料を請求すると良いと思いますよ。
それなりの営業もしたのに、仕事の依頼が少ないと言う悩みを持っている行政書士の方もいます。
それはどうしてでしょうか?大抵の場合は、専門とする分野を必要とするお客様がいない、と考えるのが妥当です。
調査をしっかりとして、お客様が何を必要としているのか、きちんと判断することが大切ですね。
もしくは、営業方法も見直した方がいいのかもしれませんよ。
お客様を獲得するには、何はともあれ、営業努力です。
ちゃんと営業努力をすれば、行政書士だけでも食べていけます。
自分を売り込むための営業をしっかりと行い、1人でも多くの顧客を獲得出来ると良いですね。
行政書士として開業するには
行政書士の資格を取得し、それを活かすためには、自分で開業するか、既にある行政書士事務所で働くか、どちらかの選択肢があります。
でも、既存の行政書士事務所で働こうと思っても、求人がほとんど無いというのが現状です。
求人が無ければ、行政書士事務所で働くことは出来ませんよね。
そうなると、行政書士事務所を開業するしかないということになります。
では、行政書士事務所を開業するには、何が必要なのでしょうか。
当たり前ですが、真っ先に必要なのは事務所です。
極端な話、行政書士は、事務所さえあれば開業することが出来るのです。
とりあえず、依頼主と応接する場所があれば、何とかやっていけます。
開業時は、顧客などはいませんよね。
まずは、顧客獲得をしなければなりません。
そこで、行政書士である自分を営業していきます。
自分が専門に行う業務を書いた名刺を会う人全てに渡す勢いで配るのです。
事務所や自宅の近所の方にはもちろん、友人やお子さんのクラスメイトの親など、とにかく、たくさんの方に名刺を渡し、仕事内容を紹介していきます。
さらに、事務所周辺にある弁護士事務所や司法書士事務所などの先生方にも忘れずに挨拶しておくと、仕事を回してくれることもあるかもしれません。
また、行政書士の業務は色々とありますが、全ての分野をちょっとずつやるのではなく、何かの分野を極めていく方がセールスポイントができますね。
なるべくニーズの多い分野を極めていくようにすると、継続的な顧客も獲得しやすいでしょう。
行政書士 副業
他の仕事をしながら、行政書士の仕事を副業でしていくことは、可能なのでしょうか?それは、可能と言っても良いでしょう。
しかし、あまりお勧めは出来ません。
行政書士の主な仕事内容は、役所に提出する書類作成と申請になります。
役所というのは、土日祝日は休みなので、平日に、しかも、日中に動かなくてはなりません。
ですから、平日の日中に自由に動ける仕事が本業であれば、副業として行政書士の仕事も出来ると思います。
また、電話などで、依頼して来た方からの問い合わせや相談に対応していく必要もあります。
本業の自由度がかなり高くて融通がきかないと、副業で行政書士をするのは難しいでしょう。
それに、依頼する立場からすれば、他の仕事をしながら行政書士をしている人に依頼するより、行政書士を本業としている人に頼んだ方が信頼出来ると感じますよね。
行政書士が本業ではない分、料金が安いとか、何か依頼するメリットがないと、副業でやっている行政書士に依頼しようとは思わないかもしれません。
もちろん、本業が会社員で行政書士を副業にと考えている場合は、会社の職務規程などで副業が禁止されていないことを確認する必要があります。
隠していても副業というのはバレてしまうものですから、副業のせいで本業をクビにならないように気をつけてください。
本業の自由度が高いなら、収入はあまり期待せずに、行政書士の仕事を副業としてやっていき、経験を積んで自信がついてきたら、行政書士を本業にするというのもいいかもしれませんね。