部下へのフォロー
上司ともなれば、部下へのフォローも仕事の一部になってきます。
自分の業務だけでも忙しいのに、部下へのフォローにまで気を配らなくてはいけないなんて管理職は面倒だと思う人が多いものです。
ですが、一人でできることには限界があります。
時には兄や姉、親のような気持ちになって部下をフォローしていくことで、いずれその部下はあなたを助けてくれるようになるでしょう。
部下へのフォローというと、ミスをした時のフォローがすぐ浮かぶと思います。
人間誰しも、ミスをして成長していくはずです。
でも、そのミスが大きければ大きいほど、部下の精神的ダメージも大きくなり、時には、上司であるあなたの管理責任が問われることもあるかもしれません。
そんな時、ミスをしたことですでにダメージを受けている部下をやみくもに叱ってさらに精神的に追い込んだり、ミスの責任や後始末を部下だけに押し付けてしまうと、仕事へのモチベーションが下がったり、離職してしまったりするでしょう。
ミスをして困っている時こそ、積極的に手助けをしてやり、同じミスを繰り返さないように対策を取ったり、落ち込んだ部下を励ましたりしてフォローすることで、部下との信頼関係を築くことができます。
他にも、一人暮らしの部下なら、たまには食事に誘って、栄養のあるものを食べさせてあげたり、仕事に対する悩みや愚痴をきいてあげることも大切です。
仕事以外の接点がないと、お互いの人柄がよくわからず、コミュニケーションが取りづらかったりするでしょう。
無理強いしない範囲内で仕事時間外の付き合いを持つことも、部下へのフォローとしては必要だと思います。
顧客フォロー
顧客フォローをしないと、顧客からの信頼を失ってしまう可能性が高くなります。
商品やサービスを購入するまでは熱心だったのに、買った途端、ぱったりと連絡が途絶えてしまう・・・。
これでは、売れたらそれでいいんだと思われても仕方ないでしょう。
顧客フォローがなくても気にしない顧客もいるかもしれませんが、大抵の顧客は、「もうここで買うのはやめよう。
」と思ってしまうはずです。
購入してもらうまでに時間や手間がかかった商品やサービスほど、実際に使ってみての使用感や満足度を確かめる必要があります。
もし、使ってみて使用感に納得がいかなかったり、困ったことがあるのなら、それを解決するための努力をしなくてはならないからです。
それを怠ると、買ったことを後悔するため、「次回以降の購入」はありえない話になってしまいます。
逆に、購入後になんらかの不満があったとしても、顧客フォローによってそれが解消されれば、その会社や営業マンへの信頼へと繋がるでしょう。
もちろん、継続的な顧客になってくれる可能性もぐんと増します。
そのため、できる営業マンはたとえその顧客の担当を外れたとしても、継続的に顧客フォローをし続けるのです。
また、顧客フォローが上手な人は、その商品やサービスのよりよい使い方を提案したり、さらなるメリットを提示することで、購入満足度を上げるのだとか。
手法は様々ですが、いかに顧客の購入満足度を上げるかが、顧客フォローの重要なポイントだと思います。
見込み客フォロー
見込み客フォローとは、広告やウェブサイト、折込チラシやダイレクトメールなどで集客した人達を自社が提供する商品やサービスを購入してくれる顧客に変えるための努力をいいます。
見込み客フォローが上手にできないと、新規の顧客が増えません。
あまり見込み客にプレッシャーを与えるようなフォローの仕方は逆効果になってしまいますし、無駄なコストもかかってしまいます。
見込み客フォローは、自社や自社商品(サービス)について知ってもらい、購入意欲を高めるのがポイントです。
買ってくれと押し付けるのではなく、買いたいという気持ちにさせるのが重要になります。
その見込み客にとって必要な情報を提供したら、過剰にセールスせずに、タイミングを待ちましょう。
すぐには買わなくても、事情が変わって購入することがあるからです。
そのためには、しつこくせず、忘れられない程度に接触を図る必要があります。
最近は、コストがほとんどかからないEメールが便利ですが、あまり頻繁に送りすぎると迷惑メールにされて即ゴミ箱行きになってしまうため、送る内容と頻度には気をつけてください。
セールスや割引など、相手にメリットがある内容だと読んでもらいやすいかもしれません。
せっかくコストをかけて集めた大切な見込み客です。
予め、スケジュールを立てておき、計画的にフォローしていきましょう。
提供する商品やサービスの単価が高いほど、見込み客は長い目でみて、育てるくらいの気持ちが必要だと思います。